ゴシゴシくんのぶろぐ

介護に対して思いの丈を綴ります。

介護福祉士国家試験の勉強はスケジュール立てから始まる

9月6日に介護福祉士国家試験の申し込みが締め切られ、申し込んだ方々は不安と勉強しなければならない負担を感じておられるのではないでしょうか。

今回は国家試験を受験するにあたってどんな風に勉強していこうと、思ってらっしゃる方々へ向けて経験則を含めた筆記試験におけるスケジュール立てについて触れていこうと思います。

 

 

国家試験の筆記試験概要

五肢択一を基本とする多肢選択形式で、問題数は125問

合格基準は「問題の総得点の60%を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者。」さらに、「試験科目11科目群すべてにおいて得点があった者」という2つの条件を満たした者とされています。

合格基準点は毎年微妙に変化しており、前回(平成30年度 第31回試験)では72点以上が合格基準点でした。

合格率は73.7%(平成30年度)で平成29年度の70.8%に引き続き70%台を超えてきています。

 

何から始めたらいい?

まずはスケジュール立てです。

闇雲に試験対策本を一から進めるだけでは負担が増えるだけです。

働きながら勉強して、会社からの重圧も感じつつある中で、適切なスケジューリングを行なって、少しでも気楽に進めていきましょう。

まず、はじめに重要なのは量をこなせばいいというものではないということです。

勉強時間を長くとって、何冊もこなしたから合格できるなんて雑な勉強スタイルでは非効率的です。

まず、スケジュールを立てるためには、問題集や過去問集を手に入れるところから始めましょう。

本を選ぶ際のポイント

  • 問題の解説を読んで理解しやすいもの。
  • 解説を読んで人に説明できそうなもの。

です。

 

スケジュールを立てる

国家試験は全11科目あります。

初めて受験する人やあまり科目の内容にピンときていない人は、まず、問題集の科目をパラっと見てみましょう。過去問題を一旦解いてみるのも良いかもしれません。

ここで何をしたいか。

11科目の中で、得意な科目ランキングを1位〜11位まで作ってみましょう。

そこまで出来たらやっとスケジュール作成に入ります。

1:問題の数をやりきってしまいたい日数で割る。

勉強に使える期間によりますが、例えば370問載った問題集を2ヶ月(60日)で割ると6.16

だいたい1日たった6問程度やるだけで、一冊終わってしまいます。

2:得意な科目の上位から1週間スケジュールを作ってみる。

上位3科目程度を目安にローテーションし、連続で同じ科目が続かないようにします。

(例)

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なぜ上位からかと言うと、まずは生活の中に勉強する習慣をつけるにあたって、得意なジャンルでまずはどんどん解く感覚が必要だからです。

さらに、初めのうちから苦手分野の克服に乗り出すと試験前は得意分野の問題を解くことになり、せっかく覚えた苦手分野の記憶が曖昧になりがちです。なので記憶をフレッシュなまま試験に臨めるように苦手分野をあえて後回しにします

 

実践する

まずは先程立てたスケジュールを1週間こなしてみましょう。

ここで自分には合わないと感じたら、やりやすい方法に修正したり、他の勉強法に変えてることも必要です。合わない学習法を早期に切り捨てシフトチェンジすることもとても大切です。

実践していく中で重要なことは、2つです。

1.継続する。

まずは毎日学習する習慣をつける。

だからあえて何ページもこなすのではなく、たった数問だけで良い計画にしています。

もちろん様々な勤務形態や予定でどうしても勉強できない日もあるでしょう。

そんな時は今日の分の学習をスケジュールのどこに持っていくかを必ず、決めてから勉強しない事にするようにしてください。習慣や意識を途絶えさせないコツです。

数問なので別日に移動させても負担は少ないはずです。休日や時間のある日などに移動させますが、

必ず作成済みのスケジュールの中でしか移動させてはいけません。未作成の週に移動させると勉強の見通しが持ちにくくなり、「今日の勉強もいいや今度に…」が増えます。

2.ただ解くのではなく、問題の意味を理解する。

問題を解く学習を行う上で重要なのは、答えがあっていたか間違っていたかではありません。

解説できるようになるというのが重要です。

5つの選択肢から適切なものを選びなさい。のような問題であれば、問題の「選択肢1は◯◯だから間違っている。選択肢2は◯◯だから適切だ」といったよう自分の中で説明できるようにしていきます。

例えば、

排泄に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

1.寝たきりになると下痢になりやすい。

2.麻薬性鎮痛剤の使用中は便秘になりやすい。

という問題なら、「1.は寝たきりになると腸が緩んで便秘になりやすいから×、2.はそのまんまだから○…」

といったような感じです。

 

一度問題を解いてみて答え合わせを行い、それぞれの選択肢を解説できるようになる事で、類似問題への対応ができるようになります。

過去問と問題文が違っても、選択肢の文章が類似している問題も多いです。

そして間違った問題や一度で覚えられそうにない問題を記録しておき、また必ず後日再度学習します。

 

スケジュールを見直す

最初の1週間をこなしてみて、まだこの方法で続けられそうなら、その次2週間程度のスケジュールを作成を繰り返していきます。

その2週間では、第1週では得意な上位科目三つ程度で構成しましたが、だんだん6科目7科目と、スケジュールに組み込む科目を増やして、終了に近づくにつれて苦手科目を多く取り入れたスケジュールを作成していきましょう。

2週間目からは週一回程度、何も学習予定を記載しない空き日をつくります

その空き日には、学習できなかった日の分の予定をずらしても良いですし、記録しておいた難しいと感じた問題や再学習したい問題を重点的に行う日とします。

空き日ですが、実質再学習の量が多くなると他の日よりも忙しく勉強する日となることが多いので、休日など時間の取りやすい日に当てはめることをオススメします。

上記のようなスケジュールを立てて、こなして、修正してを繰り返して一冊の問題集を終わらせるようにしましょう。

 

注意点

 

一気に全てのスケジュールを作成しない。

学習し記憶する方法は人それぞれ得意不得意がもちろんあります。なので、ここに示していた方法でなんだか自分に合わないと感じる人は、他の勉強方法に切り替えるということも重要です。

自分の脳をどのように、使うのが自分にとって記憶しやすいのかは自分自身にしかわかりません。

なにより、学習方法を常に見直し修正していくということもとても大切です。

最初に決めたスケジュールを律儀に守り続けるだけが効率的ではないです。

記憶する学習では、ただ文字や文章を覚える努力をするのではなく、人に説明できるようにするというイメージでおこなうととても頭に入りやすく、試験でもスムーズに解きやすくなります。

 

予想問題集をいきなりやるのではなく、まずは過去問集をオススメします。

なぜなら予想問題集は基本的に実際の問題よりも難易度が高めでひねった問題も多いです。

なので実践的に傾向と過去の問題から次につなげたほうが懸命なのです。

 

まとめ

 

最初に合格率の話をしましたが受験者の中には、ほとんど勉強せずに受験されている方も少なからずいる上に、ただの統計情報に過ぎないのであまり気にする必要はありません。

必ず勉強に見合った結果が返ってきます。

そして、合格すれば資格手当が付くという人も多いのではないでしょうか。

この先の年あたりの資格手当がいくら付くか計算してみてください。

私はなによりもこれがやる気につながると思います。。。

国家試験の勉強は、範囲の広さや勉強量の多さ、さらにどこまで覚えていいかわからない終点の見えない不安感を持たれている人も多いので、このようなブログを今回は書きました。

この先も試験に触れるような内容も少しづつ書けたらと思っています。